うすいえんどう

豆ごはんがおいしい季節がやってきました。この季節の新緑のような爽やかな緑が、白いごはんに映えます。
うすいえんどうは、その名の通りえんどうの一種です。えんどうは、若い芽や莢を食べる豆苗、サヤエンドウなど、各成長過程での味を楽しむことができますが、うすいえんどうは、莢の中の緑の粒が大きくなる頃、豆を食べます。関東地方で実を食べるえんどう豆といえば「グリーンピース」を表すことが多いですが、関西ではこの「うすいえんどう」が主流で、春を告げる食材の一つとなっています。「うすい」の名前は、明治時代、大阪区羽曳野市の碓井(うすい)町で作り始められたところから由来しているとされています。
グリーンピースと比べると、莢も豆も色が優しい薄緑色。皮が薄く実も柔らかいのでふっくらとして、ほんのりとした甘みがあります。また、火が通るとほくほくとした食感が特徴で、豆ごはん、卵とじなどに調理されることが多いようです。うすいえんどうは莢から出すと瑞々しさが落ちるので、調理の直前に剥くのが良いですよ。
現在、和歌山産のハウスものは終了間近のようです。天候の影響で若干遅れ気味ですが、これから露地栽培ものがお店に並ぶ予定です。5月の連休明け頃からは、京都や滋賀の路地栽培ものも出てくる見込みです。
最近では、関西はもちろんのこと、中部・関東地方でもじわじわと人気が出てきている「うすいえんどう」。5月は出荷量もピークで、まさに旬を味わえる時期となります。是非、お試しくださいね。