三度豆

一年に三度も収穫できるから三度豆。サヤインゲンでもおなじみの野菜ですが、関西のほうでは、こちらの名前のほうがなじみがあるのではないでしょうか。
中南米が原産のこのマメ科の野菜は、ヨーロッパを経由して中国に伝わり、江戸時代に明の隠元禅師によって日本に伝えられたとされ、インゲン豆という名前はそれが由来といわれています。成熟した豆を食べるものもありますが、こちらは、サヤの成熟しない若いうちに、サヤごと収穫して食べる軟莢種です。
現在では一年中お店で見ることが出来る三度豆ですが、本来の旬は初夏から秋にかけて。涼しげな青々とした姿と、歯ごたえのある食感は、お料理の彩りとしても、煮物や和え物などおかずの主役としても最適です。